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幸せの桶
幸せの桶の概念図
さて、前のページで述べた健康の３本柱を、「桶」のイメージを用いて示すと、以下のようになります。
桶の意味
桶の中の水は、桶の一番低い部分の高さまでしか溜まりません。 例えば、体の健康に恵まれている人でも、上図のように心の健康が足りなかったりすると、水は、一番低い部分までしか溜まりません。
よくあるケースですが、いくら体の健康に気を使っても、心の健康がおろそかでは、あまり効果がない、ということです。
また、他の２つの部分の高さを努力して上げれば、残り一つの部分も勝手に上がってくるだろう、と考えがちですが、それも都合のよすぎる考え方です。
逆に、「心の健康」「体の健康」「適度な活動」の３つが総合的に充実していれば、 それはほんとうの健康と言えるでしょう。
そこで、上記の桶の図を、「幸せの桶」と名づけました。
３本柱の調和を支えるもの
ほんとうの健康は幸せ
３つの要素の調和によってもたらされる「ほんとうの健康」は、
人生そのものをカバーする概念です。「ほんとうの健康＝幸せ」と言っても差し支えないと思います。
ところで、上記で定義したほんとうの健康は、３つの要素の調和によってもたらされるものですが、
では、いったい何者が、この調和を支えているのでしょうか？
間脳
やや話がそれますが、調和を支える功労者は、間脳（視床下部）ではないかと考えています。 間脳の視床下部は、自律神経系の最高中枢として、人体における、さまざまなバランスを取り仕切っていることが知られます。 つまり、間脳の視床下部がうまく機能し、その人全体に調和をもたらしている状態こそが、「幸福」な状態といえるかもしれません。
幸せの桶の意味すること
効率の良い努力を探る
幸せになるための努力をしても、一番低い部分のケアをしなければ、無駄になってしまうことも考えられます。 心の問題を放りっぱなしにして、活動を無理に頑張ってみたり、体の健康ばかりに気を取られたりしがちではないでしょうか？
幸福は、外見からは判断しにくい
また、上の図は、人の幸福は、外見からは判断しにくい、ということを意味します。 なぜなら、心の健康や充実した日常生活に関しては、表に出にくいですし、３つの調和が取れていることも、外からは判断しにくいからです。 たとえば、芸能人のように、一見恵まれているように見える人でも、 心の健康が足りなかったりすることがあるわけです。
他人を判断する際にも使える
この原理に当て嵌めて考えてみれば、「なぜあの幸せそうな人が・・・」といった事件なども、 不思議に思うことはなくなります。 当サイトでは、この考えに基づいて、「心の健康」「体の健康」「適度な活動」を”幸せの3本柱”と呼んでいます。
「幸せ桶」の水量は人それぞれ
水の量よりも調和
もういちど、「幸せの桶」の図を思い出してください。 ところで、世の中には、さまざまな人がいます。「心の健康」の高さがどうしても高くならない人もいますし、 同じように「体の健康」の高さがどうしても他の人よりも低くなってしまう場合もあるでしょう。そうなると、 桶に溜まる水の量は、どうしても少なくなってしまいます。しかし、 その人が幸せであるかどうかは、水の量が問題なのではなく、３つの調和がとれているかどうかが問題なのです。 水の量を他の人と同じにしようと無理をする必要はありません。
幸せの風
結果は自然についてくる
この考えのポイントは、もう一つあります。 それは、 幸せの3本柱という基礎がしっかりしていれば、 不思議なことに、幸福な結果はあとから自然についてくる、幸せな未来が自然に開けてくる、というものです。
あせって、目に見えるものを追い求める必要はありません。
これには、われわれの言葉では説明できない大いなる力が作用している、 と私は考えています。 勝負事が好きな人なら、「ツキ」と呼ぶかもしれませんし、
株式や為替に関心がある方なら、「見えざる手」と名づけるかもしれません。 人によっては「宇宙エネルギー」と名づけたりもするかもしれません。 いずれにしても、幸せの3本柱という基礎がしっかりしていれば、 「幸せの風」が吹いて、あなたの人生を導いてくれるのです。よい土壌に立派な植物が育つのと同じことです。 われわれ個人は、小さな存在ですし、力も限られています。
幸せを、ガシッとつかんで手元に手繰り寄せるなんて技は、普通の人にはできません。
しかし、この「心の健康」「体の健康」「適度な活動」それぞれの充実を図ることによってなら、 かろうじて、それができるでしょう。
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